「福祉タクシー」は、車椅子のまま乗れる車両などで、高齢の方や障害のある方の移動を支えるタクシーの呼び名です。国土交通省の整理では、福祉タクシーによる運送には大きく2つの形があります。
- 一般のタクシー事業者が、福祉自動車(車椅子のまま乗れる車両など)を使って行う運送
- 障害者等の運送に業務を限定した許可を受けたタクシー事業者による運送
どちらも、道路運送法にもとづく一般乗用旅客自動車運送事業(いわゆるタクシー事業)の枠組みの中にあります。つまり福祉タクシーは、「特別な制度のサービス」というより、タクシーという仕組みを、移動に配慮が必要な方向けに整えたものと捉えると分かりやすくなります。
この2つの形の違いは、利用者から見ると「誰が乗れるか」と「どんな配慮があるか」に表れます。一般のタクシー事業者の福祉車両は幅広い乗客が利用できる一方、限定許可の事業者は、要介護・要支援の認定を受けた方や障害のある方など、対象となる方が決まっています。
なお、「福祉タクシー」も「介護タクシー」と同じく、法律で定義された正式名称ではありません。呼び方は事業所や地域によって揺れがあるため、名前ではなく「自分が乗れるか」「必要な配慮があるか」で確認していくのが確実です。

