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車椅子・ストレッチャー・院内介助で介護タクシーを絞り込む使い方

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車椅子のまま乗れる車両、ストレッチャー対応、院内介助の相談可否など、こだわり条件で介護タクシー事業所を絞り込む手順を解説。体の状態から条件を選ぶ考え方と、問い合わせでの最終確認まで整理します。

01絞り込む前に:体の状態を3つの視点で整理する

条件での絞り込みを上手に使うコツは、検索画面を開く前に、利用される方の状態を3つの視点で整理しておくことです。

  • 移動時の姿勢:歩けるのか、車椅子のまま乗りたいのか、座った姿勢を保てないのか、横になったまま移動する必要があるのか。
  • 介助の範囲:乗り降りだけ手伝ってほしいのか、ベッドから車椅子への移乗も必要か、玄関の中や病院の中まで付き添ってほしいのか。
  • 特別な配慮:酸素ボンベなどの医療機器を使っているか、認知症による不安への配慮が必要か、階段のある住まいか。

この3つが言葉になっていれば、検索条件はそのまま選べますし、問い合わせのときにも同じ言葉で伝えられます。

状態の整理に迷ったら、次の図を目安にしてください。移動時の姿勢から、選ぶとよい条件へつながるように整理しています。

移動時の姿勢や状態から車椅子のまま乗車可・ストレッチャー対応などの検索条件へ対応づけた図

自分では判断がつかないときは、担当のケアマネジャーや訪問看護師など、普段の状態を知っている専門職に「移動のときはどんな介助が必要か」を聞くと、正確に整理できます。

なお、状態は日によって変わることもあります。「調子が良ければ歩けるが、悪い日は車椅子」という場合は、悪い日に合わせた条件で探しておくと、当日になって対応できないという事態を避けられます。

02操作手順:こだわり条件の使い方

検索結果ページの「検索条件」欄(パソコンでは右側、スマートフォンでは下部)に、こだわり条件という項目があります。使い方は次のとおりです。

  1. こだわり条件には7つのカテゴリが並んでいます:車両・機器/介助対応/対応状態/目的別/対応時間/体制・特徴/運送事業の許可区分
  2. カテゴリ名を押すと折りたたみが開き、その中の条件(タグ)が表示されます。カテゴリ名の横の数字は、条件の個数です。
  3. 使いたい条件を選び、「この条件で絞り込む」を押すと検索されます。

ここで1つ大事な注意があります。画面上は複数の条件をタップできますが、検索に反映されるのは1つの条件です。そのため、絞り込みは「これだけは外せない」という条件を1つ選ぶのが確実です。

おすすめの使い方は、次の順番です。

  1. まず住所(郵便番号・都道府県)で候補を出す
  2. いちばん譲れない条件(例:ストレッチャー対応)を1つ選んで絞り込む
  3. 表示された候補の事業所カードを開き、そのほかの条件への対応を確認する
  4. 最後は問い合わせで、個別の可否を確かめる

条件をどれにするか迷ったら、対応できる事業所が少なそうな条件を優先してください。ストレッチャーや酸素ボンベのような条件は対応事業所が限られるため、先に絞ると効率的です。逆に「通院・受診」のような多くの事業所が対応する条件は、絞り込みに使わなくても問い合わせで確認すれば十分です。

03車両・機器の条件:姿勢と乗り方で選ぶ

こだわり条件の「車両・機器」カテゴリには、次の6つがあります。それぞれの意味を知っておくと、選び間違いを防げます。

  • 車椅子のまま乗車可:車椅子から乗り移らず、車椅子ごと車内に乗れる車両です。移乗の負担がなく、車椅子で生活されている方の基本の条件になります。
  • リフト車両あり:車両後部の昇降機(リフト)で車椅子ごと持ち上げて乗せるタイプです。段差なく乗れるため、電動車椅子や重量のある車椅子でも乗りやすいのが特徴です。
  • スロープ車両あり:斜路(スロープ)を使って車椅子を押し上げて乗せるタイプです。
  • ストレッチャー対応:横になったまま移動できる寝台(ストレッチャー)に対応した車両です。座った姿勢を保つのが難しい方の移動で使います。
  • リクライニング車椅子対応:背もたれを倒せる車椅子に対応しています。長時間座位がつらい方や、体を起こしきれない方の選択肢です。
  • 酸素ボンベ持ち込み相談可:在宅酸素療法中の方などが、酸素ボンベを持ち込んで移動できるか相談できます。

リフトとスロープはどちらも「車椅子のまま乗れる」ための設備なので、迷ったらまず「車椅子のまま乗車可」で絞り、車両の方式は問い合わせで確認する形でも十分です。ご自宅の車椅子の型式(電動・リクライニング・大型など)は問い合わせ時に必ず伝えてください。車両によっては固定装置の関係で載せられない型式もあるためです。可能であれば、車椅子の幅・全長・重さ(電動の場合は特に重要です)をあらかじめメモしておくと、電話一本で載せられるかどうかの確認が済みます。

04介助対応の条件:どこからどこまで手伝ってほしいか

「介助対応」カテゴリには、次の5つがあります。介助の範囲は事業所ごとの違いが大きいところなので、丁寧に見ていきましょう。

  • 移乗介助に対応:ベッドから車椅子へ、車椅子から車の座席へといった「乗り移り」を手伝ってもらえます。
  • 玄関内・室内介助に対応:玄関の外までではなく、家の中(ベッドサイドなど)から介助してもらえます。ひとり暮らしの方や、家の中の移動が大変な方に重要な条件です。
  • 院内介助相談可:病院に着いたあと、受付や診察室への移動などを相談できます。院内の付き添いをどこまで頼めるかは事業所と病院の双方の事情で変わるため、「相談可」という表現になっています。
  • 階段介助相談可:エレベーターのない集合住宅の階段の上り下りなどを相談できます。階数や体重、建物の構造によって対応可否が変わるため、これも「相談」ベースです。
  • 家族同乗は条件により相談:ご家族が一緒に乗れるかどうかです。車両の座席数や利用の形によって扱いが変わります。特に介護保険を使う利用では、同乗の扱いが保険者(市区町村)や事業所によって異なるため、必ず事前に確認してください。

また、院内介助を介護保険の枠内で頼めるかどうかは、状況や保険者(市区町村)の扱いによって変わり、自費での対応になる場合もあります。「保険で頼めるのか、自費になるのか」も、事業所とケアマネジャーの双方に確認しておきたいポイントです。

「相談可」と付いている条件は、対応を約束するものではなく、相談の窓口が開いているという意味です。問い合わせで具体的な状況(階段の段数、院内で頼みたいことなど)を伝えて、できること・できないことを確認しましょう。

05対応状態・目的別の条件:状況に合わせて選ぶ

「対応状態」カテゴリは、利用される方の状態に合わせた条件です。

  • 認知症の方に対応:声かけや見守りなど、認知症の方への対応に慣れている事業所を探せます。
  • 寝たきり・全介助の方に対応:全面的な介助が必要な方の移動に対応します。ストレッチャー対応とあわせて確認するとよい条件です。
  • 透析送迎に対応:週に複数回、決まった曜日・時間で継続する透析通院に対応します。定期利用の枠が取れるかが鍵になります。
  • 退院・転院時の搬送相談可:病院から自宅、病院から病院への移動を相談できます。
  • 医療機器利用中の移動相談可:在宅酸素や点滴など、医療機器を使いながらの移動を相談できます。

透析送迎では、行きだけでなく帰り(透析後は体調が変わりやすい時間帯です)の迎えの安定性も大切です。「帰りの迎えの時間はどのように決まりますか」「透析が長引いたときはどうなりますか」まで確認しておくと安心です。

「目的別」カテゴリには、通院・受診/リハビリ通所/役所・金融機関手続き/冠婚葬祭/買い物・私用外出/観光・旅行相談可の6つがあります。

目的別の条件で気をつけたいのは、介護保険との関係です。買い物や冠婚葬祭、観光などの外出は、介護保険の通院等乗降介助の対象にはなりにくく、基本的に自費での利用になります。「介護タクシーなら何でも保険で安く行ける」わけではない点は、あらかじめ知っておくと、問い合わせのときに話が早く進みます。目的がどの利用の形(保険・自費)になるかは、事業所とケアマネジャーに確認してください。

06時間帯・体制の条件:暮らしのリズムに合わせる

「対応時間」カテゴリには、早朝対応/夜間対応/土日祝対応/予約制/当日相談可の5つがあります。

  • 早朝の透析や、夕方以降の診察など、日中以外の移動が必要な場合は、早朝・夜間の条件で絞り込めます。
  • 週末しか付き添えないご家族には、土日祝対応が大事な条件になります。
  • 「予約制」は、事前の予約を基本としている事業所です。介護タクシーは1台ごとの運行が多く、流しのタクシーのようにその場で拾う使い方はできないため、多くの事業所が予約中心で動いています。
  • 「当日相談可」は、急な受診などで今日・明日に使いたいときの目安です。ただし当日の空き状況次第なので、早めの電話が肝心です。

なお、検索条件には「対応してほしい時間帯」という別の項目(日中・早朝・夜間・深夜・24時間対応)もあります。こちらは事業所の営業時間帯での絞り込みなので、まずこちらで時間帯を絞り、細かい対応はこだわり条件と問い合わせで確認する使い分けがおすすめです。

「体制・特徴」カテゴリには、新規問い合わせ受付中/初任者研修等の介助資格者が対応/女性乗務員相談可/オンライン相談可/ケアマネジャー連携可の5つがあります。

  • 介助資格者の対応は、移乗や院内介助など体に触れる介助を頼みたいときの安心材料になります。
  • 女性乗務員の希望は、着替えやトイレ介助への配慮が必要な場合などに相談できます(「相談可」なので、常に手配できるとは限りません)。
  • ケアマネジャー連携可の事業所は、介護保険を使う利用や、ケアプランとの調整が必要な場面で心強い存在です。

070件になったとき・候補が多すぎるときの調整

条件で絞り込んだ結果が極端になったときは、次のように調整してください。

0件・数件しか出ないとき

  1. こだわり条件をいったん外し、住所だけで検索し直す
  2. 表示された事業所カードを1件ずつ開き、目当ての条件(ストレッチャー、院内介助など)への対応を確認する
  3. カードに記載がなくても、問い合わせで「対応できますか」と聞いてみる

検索条件はあくまで「登録された情報」での絞り込みです。実際には対応できるのに、条件タグとして登録されていない事業所もあり得ます。候補が少ない地域ほど、絞り込みすぎずに問い合わせで確認する進め方が向いています。

候補が多すぎるとき

  1. いちばん対応事業所が少なそうな条件(ストレッチャー、酸素ボンベ、深夜対応など)を1つ選んで絞る
  2. 並び替えを「新規問い合わせ受付中の事業所を優先」に切り替える
  3. 対応エリアが「全域対応」の事業所から順に見る

それでも迷うときは、通いたい病院への送迎実績や、透析・退院などの目的への慣れを問い合わせで聞き比べると、候補に差がつきます。2〜3件まで絞れたら十分です。あとは電話やメールでのやり取りの丁寧さも、長く付き合う事業所を選ぶ材料になります。

08問い合わせでの最終確認:条件は「言葉」で伝える

条件検索はあくまで候補探しの道具で、最終的な可否は問い合わせで確定します。選んだ条件は、問い合わせの場でそのまま「言葉」にして伝えましょう。聞き方の例を挙げます。

  • 「母は車椅子のまま乗りたいのですが、対応できる車両はありますか。車椅子は電動で、少し大きめです」
  • 「ベッドから車椅子への移乗もお願いしたいのですが、可能ですか」
  • 「病院の中で、受付までの付き添いをお願いできますか。総合病院で、受付から診察室まで距離があります」
  • 「エレベーターのない3階に住んでいます。階段の介助は相談できますか」
  • 「在宅酸素を使っています。ボンベを持ち込んでの移動はできますか」

ポイントは、条件名だけでなく具体的な状況を添えることです。「車椅子対応ですか」よりも「電動車椅子でも載りますか」のほうが、事業所は正確に答えられます。

あわせて、介助の内容によって料金(介助料)が変わることが多いため、「この介助をお願いした場合、料金はどのようになりますか」と、運賃・介助料・機器レンタル料を分けて確認してください。

また、一度利用を始めたあとに状態が変わった場合(車椅子になった、介助が増えたなど)は、次の予約の前に事業所へ伝えてください。車両や介助者の手配が変わることがあるためです。

介護保険での利用を考えている場合は、依頼したい介助の範囲をケアマネジャーにも共有しましょう。保険の対象になる介助とならない介助の線引きは、ケアプランと保険者(市区町村)の扱いによって変わるため、事業所・ケアマネジャーの双方に確認するのが確実です。

FAQ

このガイドのよくある質問

いいえ、ストレッチャー対応には専用の車両と設備が必要なため、対応できる事業所は限られます。こだわり条件の「車両・機器」から「ストレッチャー対応」を選んで絞り込み、さらに問い合わせで、ストレッチャーのレンタル料や、乗せ降ろしに必要な人数・介助の範囲まで確認してください。対応事業所が少ない条件なので、早めに探し始めるのがおすすめです。
事業所によって、また病院側のルールによっても異なります。受付までの付き添いはできても、診察への同席や長時間の待合いは難しいなど、線引きはさまざまです。検索では「院内介助相談可」で候補を絞り、問い合わせで「受付まで」「会計と薬の受け取りまで」のように頼みたい内容を具体的に伝えて確認してください。介護保険を使う場合の院内介助の扱いは、保険者や状況により異なるため、ケアマネジャーにも相談しましょう。
車両の座席数や利用の形によって扱いが変わるため、「家族同乗は条件により相談」という条件になっています。自費での利用では同乗できることが多い一方、介護保険を使う利用では、同乗の扱いが保険者(市区町村)や事業所によって異なります。同乗を希望する場合は、問い合わせのときに人数とあわせて必ず確認し、保険利用ならケアマネジャーにも伝えてください。
あきらめる必要はありません。検索条件は登録された情報での絞り込みなので、実際には対応できるのに条件タグが付いていない事業所もあり得ます。条件を外して住所だけで検索し直し、表示された事業所に「ストレッチャーは対応できますか」のように直接問い合わせてみてください。それでも見つからないときは、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談すると、地域の事情に合った候補を教えてもらえることがあります。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と事業所の資料を確認しながら更新します。

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