自費の介護タクシーとは、介護保険を使わずに、全額自己負担で利用する介護タクシーのことです。「自費」と聞くと損をするように感じるかもしれませんが、実際には保険では行けない外出を可能にする、大切な選択肢です。
介護保険の通院等乗降介助には、「要介護1〜5の方」「ケアプランに位置づけられた日常生活上必要な外出」という条件があります。裏を返すと、次のような場合は保険の枠に収まりません。
- 買い物や趣味、冠婚葬祭、旅行など、保険の対象になりにくい外出をしたい
- 要支援の方や、要介護認定を受けていない方が使いたい
- ケアプランの調整を待たずに、すぐ使いたい
こうしたときに使えるのが自費の介護タクシーです。運転者による乗り降りの介助や車椅子のままの乗車など、介助付きの移動というサービス内容は保険利用と大きく変わりません。違うのは、お金の出どころ(全額自己負担)と、使い方の自由度です。
「介護タクシー」の看板を掲げる事業所の運送の仕組み(道路運送法の許可)は保険利用のときと同じで、自費だから安全面の水準が下がるわけでもありません。
多くの事業所は、介護保険での利用と自費での利用の両方に対応しています。「保険で使える外出は保険で、それ以外は自費で」と、同じ事業所を使い分けている利用者も少なくありません。この記事では、自費だからこそできること、料金の考え方、問い合わせで確認したいことを順番に整理します。

