介護タクシーの料金が分かりにくい最大の理由は、性質の違うお金が1枚の請求にまとまって見えるからです。ほどく鍵はシンプルで、料金を3つの層に分けて考えることです。
- 運賃:移動そのものにかかる、タクシーとしての料金です。距離や時間に応じて決まります。
- 介助料:乗り降りの介助、移乗、付き添いなど、人の手による介助への料金です。介護保険(通院等乗降介助)が使える場面では、この層だけが保険の対象になります。
- 機器レンタル料:ストレッチャー、リクライニング車椅子、酸素関連機器など、機器を借りる場合の料金です。
この3層は、決まり方も、保険の扱いも、事業所ごとの差の出方も、それぞれ違います。だからこそ、問い合わせでは「全部でいくらですか」ではなく、「運賃と介助料と機器レンタル料は、それぞれどう決まりますか」と分けて聞くのが鉄則です。
なお、このサイトでは具体的な金額や相場を掲載していません。金額は地域・事業所・行程・介助の範囲で大きく変わり、「相場」を示すことがかえって誤解を生むためです。その代わり、この記事ではどの事業所に対しても使える確認の仕方を身につけていただきます。分けて聞けるようになれば、複数の事業所を同じ物差しで比べられます。

