介護タクシーの費用について、最初に知っておくべき結論はこれだけです。介護保険の対象になるのは、乗り降りなどの介助の部分(通院等乗降介助)だけ。移動そのものの料金(運賃)と、ストレッチャーなどの機器レンタル料は、保険を使う利用でも全額自費です。
この記事を読みに来た方の多くは、「介護保険タクシーと書いてあったのに、思ったより費用がかかると言われた」「保険が使えるのに運賃の見積もりが出てきて戸惑った」という経験や不安をお持ちだと思います。それは事業所が特別なことをしているのではなく、制度がもともとそういう構造なのです。
1回の利用で発生する費用を並べると、次のようになります。
- 介助分:保険対象。支払いは所得に応じた自己負担割合分
- 運賃:全額自費。距離や時間に応じたタクシーとしての料金
- 機器レンタル料:全額自費。ストレッチャーや車椅子などを借りる場合
なお、この線引きは全国共通の制度の骨組みであり、どの事業所を選んでも変わりません。
この線引きさえ頭に入れておけば、見積もりの読み方も、事業所への聞き方も、ケアマネジャーへの相談も、すべて迷いなく進められます。以下では、なぜこうなっているのか、実際の確認をどう進めればよいのかを順番に説明します。

