介護タクシーは、誰でも自由に始められる事業ではありません。人を乗せて運賃をもらう事業には、道路運送法にもとづく許可や登録が必要です。介護タクシーもこの原則の中にあります。
なぜ許可制なのか。理由は利用者の保護にあります。旅客を運ぶ事業には、車両の整備、運行の管理、事故時の補償(保険)、運転者の資格といった安全の仕組みが求められます。許可や登録は、そうした体制が整っていることを国(地方運輸局)が確認する仕組みです。
裏を返すと、許可も登録もなく有償で人を運ぶ行為(いわゆる「白タク」)は法律違反であり、事故のときの補償の面でも利用者側に大きなリスクがあります。介護や福祉の看板を掲げていても、この原則は変わりません。
許可を受けた事業者は、車両に事業用のナンバー(いわゆる緑ナンバー。軽自動車は黒)を付けて運行します。見た目にも確認できる、いちばん分かりやすい目印です。
このサイトの事業所検索で許可区分を表示しているのは、この「どの仕組みで運送しているか」が、事業所の信頼性を見るいちばん基本の情報だからです。
もっとも、道路運送法の区分は専門的で、初めて見る方には呪文のように見えます。この記事では、介護タクシーに関わる許可・登録の区分を、利用者が「自分の使うサービスはどの仕組みか」を理解できることを目標に、1つずつやさしくほどいていきます。事業所の立ち上げを考えている方にも、全体地図として役立つはずです。

