介護タクシーの運賃計算方式は、大きく分けて「距離制」と「時間制」の二つの考え方があります。距離制は走行した距離に応じて運賃が加算される仕組みで、一般的なタクシーのメーター表示に近い方式です。一方、時間制は利用した時間の長さに応じて運賃が計算される仕組みで、待機を伴う利用や、短距離だが時間がかかる利用に適した方式とされています。
どちらの方式を採用しているかは事業所によって異なり、中には利用者が選べるように両方の方式を用意している事業所もあります。本記事では、この二つの方式の違いと、それぞれがどのような利用シーンに向いているかを整理します。具体的な運賃の金額や単位数については、地域や事業所によって差があるため本記事では触れません。正確な金額は、利用を検討している事業所に直接確認してください。
メーター運賃そのものの仕組みについては別記事で詳しく解説していますので、まず運賃の基本的な考え方を知りたい方はそちらもあわせて確認するとよいでしょう。距離制・時間制という計算方式の違いを理解しておくことは、複数の事業所を比較検討する際にも役立ちます。
どちらの方式が「安い」「高い」と一概に言えるものではなく、利用する状況によって有利・不利が変わってくる点も、この後の章で具体的に見ていきます。
また、事業所によっては、利用者の状況に応じて距離制と時間制を柔軟に組み合わせて提案してくれるところもあります。たとえば、通常は距離制を基本にしつつ、待機が発生する場合のみ時間課金を組み合わせるといった運用です。こうした柔軟な対応をしてくれる事業所かどうかも、比較検討する際のひとつのポイントになります。

