介護タクシーを利用する際、自宅に車椅子やストレッチャーがない場合や、普段使っている用具が故障・破損している場合、事業所側の車椅子やストレッチャーを借りて利用することがあります。こうした機器のレンタルには、運賃や介助料とは別に、機器レンタル料が発生するのが一般的です。
本記事では、この機器レンタル料がどのような場面で発生し、依頼前にどのような点を確認しておくべきかを整理します。運賃全体の構成については、メーター運賃を扱った別記事で詳しく解説していますので、あわせて確認すると料金の全体像がつかみやすくなります。具体的な金額や貸出条件は事業所や地域によって大きく異なるため、本記事では触れません。正確な内容は、利用を検討している事業所に直接確認することをおすすめします。
介護保険を利用している方の中には、通院等乗降介助が介護保険の対象になることから、機器レンタル料についても保険が適用されると考える方もいますが、機器のレンタルにかかる費用は基本的に自費負担です。この構造をあらかじめ理解しておくことが、想定外の出費に戸惑わないための第一歩になります。介護保険で用意している福祉用具のレンタルとは別枠の費用であるという点を、家族の中でも共通認識として持っておくと、当日の請求額に対する誤解を減らせます。
次の章から、具体的にどのような機器がレンタルの対象になり、どのような場面でレンタルが必要になるのかを見ていきましょう。
機器レンタルという選択肢があることを知らず、無理に自分の機器を持ち込もうとして負担が増えてしまうケースも見られます。選択肢を知っているだけで、いざというときの心の余裕が変わってきます。まずは「機器はレンタルできる」という選択肢があることを理解しておくだけでも、外出の計画を立てる際の視野が広がります。

